20歳で初街コン行った時

これは3.4年前当時20歳だった頃の話だ

 

「会社のイベントで立食パーティみたいなのがあるから来なよ、4人誘わなきゃいけないんだよね、2000円で食べ飲み放題だよ!」と、友人に言われて参加することとなった

 

誘われたのがわりと急だったので、他の友人を誘うことができず一人で参加となったが、まあ一人でチビチビ食べたり飲んだりするのも好きなので別にいいやと思っていた。

 

立食パーティというと大きいフロアにテーブルがいくつかあり、そこで立食するような感じだと思っていたら、実際に行くと全然違う。

 

実際は街コンのような感じだった。街コンに行ったことはないのだが、多分あんな感じだ。

 

女性のグループと男性のグループで5人づつくらいで別れていて、女性グループは固定位置に付き、男性グループは10分間トークする毎に席を移動していくというもの。

「では、今から10分間、第一トークタイムスタートです!」

とイベントの進行係らしき社員の子がマイクで言い放つ。

目の前には女性グループ5人、隣には男4人。
立食パーティ的なやつを想像していた俺の頭は、この状況に付いて行かなかった。

 

当然こういうイベントだとほとんどの人が友達同士で参加していて、一人できた俺のアウェイ感は凄まじかった。

 

女性グループは女性グループでなんか仲良く話していて壁を感じるし、
男性グループも友達同士で話していてなかなか入れない。

 

3分ほど黙って雑談を聞いていた。この3分は凄まじく長かった。

しかしよく見ると男性グループの人と女性グループの人が会話していない。同性同士で会話しているようだった。

 

 

「なんかめっちゃ気まずくないですか!?」

 

 

勇気を出し、目の前の女性に少し大きめの声で俺が言うと、
女性はですよね!と微笑みながら言ってくれた。

俺は、自分が一人で来たこと、立食パーティだと思っていたら街コンみたいな感じでびっくりしたこと、女性同士ばっかりで話していたら寂しいので俺にもかまってくださいよ、などという話をした。

 

その人は看護師をやっている人のようだった。
話題は仕事の愚痴などに発展していき、徐々に打ち解けてきたのか、という時に

トークタイム終了です!次のグループに移ってください!」

という進行役の声が響く。
今日はありがとうございました!その女性に言いながらしぶしぶ席を移動する。

こんな感じで、何度も席を移動していくのだが、
トークタイム5分というのは非常に短い。

お互いのグループが自己紹介して、軽く話しただけでもう終わってしまう。

一番びっくりしたのは、俺の事に興味なさそうな女性でも、俺の職業を知ると「かっこいい!」と少し食いついてくるということだ。
「世の中顔だ」と絶望していた俺は少し嬉しかった。

別に大した仕事ではないから多少食いつきが良くなる程度だが、大企業に勤めてる人はもっと凄いんだろうなと思った。

 

世の中顔じゃないよ、顔は努力でどうにもならないけど、努力して良い仕事すればなんとかなるさ。と思った

 

「金で釣られる女は嫌だ」という意見もあるけど、俺としては顔で釣られる女の方が嫌である。仕事だとその人の頑張りと人間性に繋がるけど、顔ってもう本当に運だけじゃん。

 

話を戻す。そんなことを繰り返していくうちに、女性よりも隣の席にいる男性と仲良くなってしまった。
俺より5つ上の人と、9つ上の人である。 二人は仕事の先輩と後輩の関係であり、一緒に来たようだった。

当時20歳の奴が一人で来たというのが面白かったらしく、すぐに打ち解けた。

イベントが終了し、俺とその二人で何人かの女の子に「二次会行こうよ」と声をかけるが惨敗。

仕方がないので安い居酒屋で、三人で愚痴ることに。

女の子を一人も捕まえることはできなかったが、二次会がめちゃめちゃ楽しかった。
俺はその二人に色々助言を受けた。

要約すると、
一人で来たアウェイ感の中なのに、明るくてキャラは良かった。けど、ノリが少し若すぎる。女から見ればガキに見えてしまう。

沈黙を怖がるあまり少し自分の話が多くしてしまっていたので相手の話を聞くことと、共感する事をしたほうが良い。

初の街コンで一人で乗り込んでこれなら上出来。もっと場数を踏んだら改善の余地あり。

といった感じだった。
男同士で飲んで色々話したりするのもやっぱ楽しいなと思った。